桜設計集団一級建築士事務所

設計のコンセプト

桜設計集団では、
木で家をつくりたい方、新しい暮らしに合わせた家を構えたい方へ
確かな知見と技術に基づいた家づくりをご提案します。


心地よい空間をつくる素材へのこだわり

同じ空間でも、そこにどのような素材を使うかによって、できあがる空間と空気は違うものになります。桜設計集団では、手の届く部分や素足で歩く部分には、触れて気持ちよく優しいものを、浴室やトイレなどリラックスしたい場所には匂いが心地よいものを、長時間過ごす部屋や寝室には、均一な素材と木目や節のランダムさが心地よいものをバランス良く配置するなど、空間ごとに適材適所で素材を選ぶよう心がけています。
 特に木材については、構造材に使用するものは全国の林産地に出向き、材料の質、製材の仕組み等家づくりに適した材料を自らの目で確かめご提案しています。また床板やカウンター用の造作材は、近年では一般流通する木材は規格化されているため、幅の広いものや厚いものは、なかなか手頃な値段で買うことができなくなっています。そこで、設計事務所自ら丸太を購入・製材し、建物に使えるようになるまでじっくりと自然乾燥する手間をかけることで、手頃な価格で素敵な木材をご提供できる仕組みをつくっています。

長持ちするための安心で安全な家づくり

日本では伝統的な木造住宅が今も使われており、特に京都には築100年を超える町家がたくさん残っています。なぜ、今日まで長持ちしているのでしょうか。それは、木材が腐朽しないよう雨に濡らさないまたは濡れたらすぐに乾くよう木造に適した雨対策をし、さらに老朽化しやすいところは取り替えやすい納まりとして、屋根の葺き替えや柱足元の取り替えなど、築後100年のあいだに、適切なメンテナンスをしてきたことがあげられます。また、現在の木造住宅を長持ちさせるためには、これら維持・管理のしやすさに加え、多様化する日本の気候・風土への対応や地震や火災等の災害に負けない性能が必要です。
 そこで桜設計集団では、
①各部のメンテナンスをしやすいように
②暑さや寒さに快適に過ごせるように
③地震、火災に十分に耐えるように
の3つを長く使う秘訣と考え、設計に反映しています。

暮らしを楽しむ手間の時間

住宅はもっとも居心地のよい空間であってほしいものです。家に帰ってくると“ほっ”とする。そんな心地よい空間がどうしたらできるかいつも考えています。
 その第一歩は、間取りはシンプルなのがよいと思います。間取りや構造架構(柱・はりの組み方)がシンプルであれば、そこで生活する人が使いやすいように、柔軟に対応できるようになります。さらに、そのシンプルな空間に自分の居所をつくっていくことが第二の楽しみです。家の中で一番好きな場所は家族それぞれ違うものです。また長く暮らしていく中で、家族構成や生活スタイルも変わりますが、その居所を上手につくれれば、家がもっとも心地よい場所になるのではないでしょうか。
 シンプルな間取りと居所をつくるためには、私どもとできるだけ多くの時間を共有していただき、好みや考え方を教えていただくことが重要と考えています。そのため、自ずと打合せ回数や設計にとりかかるまでの時間、設計する時間がかかってきますが、その後、数十年、数百年にわたって、使っていくわけですから、設計段階で十分な時間をとってみるのもよいのではないでしょうか。回り道は素敵な個性を生み出してくれると考えています。